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借金解決体験談

Y.Aさん(ギャンブル依存)

私の借金生活は20歳になった頃から始まりました。最初の原因は平成9年頃知人からネットワークビジネスに誘われ、初期投資のお金が必要だということでサラ金(T社、P社)から50万円を借りる亊になりました。その時は確かにお金儲かり借金も直ぐに返せると信じていました。結局このネットワークビジネスは偽りでした。この一件が13年間に及ぶ借金生活の始まりでした。

その頃私はアポイントメント商法にも引っかかり250万円のアクセサリーをローンで購入していました。20歳そこそこの若者が一か月に車のローンも含め8万円位の支払いをしていくのは大変でした。それにもかかわらず、私はギャンブルや夜遊び等もやっておりました。当然、自分の給料ではやっていけなくなり、サラ金からお金を借り始めました。

最初はATMに入るのもためらいがありましたが、やがて罪悪感がなくなり自分のお金のようにちょこちょこ借りては返しの繰り返しをやっていました。そうこうしているうちにサラ金会社から増枠の案内が来て、もちろん申し込みました。結果、借り入れは400万近くになり借り入れさきも5社となり、あっという間に多重債務者になりました。

金銭感覚がおかしくなっていて、買い物もカードを使うことが多く、当然某デパートの赤いカードも作りました。結局のところ、私の頭の中には自分は騙されたという感覚があり「自分は悪くない。この世の中が悪いのだ」という感覚があったので、借金のために自分のやりたいことを我慢するというつもりは当時全くありませんでした。今思えば単に無知な若者が社会の洗礼を受けただけの話でした。

しかし、返済は待ったなしでやってきて、家や会社に電話や手紙が来て両親にも不審に思われて、結局そのときは全部バレ、解決策を模索しているところ、会社の近くにひまわりの会を見つけました。そこに行けば何とかなると思い、平成14年頃に相談をしたところ"まず返済を一切やめて取引履歴をとりなさい"と言われて実践していましたが、当時は取引履歴をなかなか出してもらえず、取り立てが厳しく毎日のように携帯に電話がかかってきて対処をするのが大変で、特にT社の対応は酷いものでしたそんな中で私は結局それに耐えられなくなり、返済をしてしまい、借金の半分程度を親に用立ててもらい、残りはM社でおまとめをして返済することにし、結局そこでひまわりに行かなくなりました。

借金はだいぶ減りましたがカードは解約をしていませんでした。すぐに借り入れを繰り返しその後2年位で以前と同じ状態になりました。自分も給料がある程度もらえるようになっていたので、何とか毎月やっていけました。その頃は「いつかボーナスを貰った時にまとめて返せばいいや」とか「おまとめローンで借りられれば何とかやっていける」という思いをもち、何とか平静を装っていると同時に、このまま自分の人生は借金を抱えたまま終わるのだろうなという不安がいつもありました。平成20年頃あるきっかけがありしばらくやめていたパチンコに行き始めました。以前は趣味程度にやっていた亊が今回はすごくはまってしまい、しばらくキャッシングをしていなかったのにパチンコに行ったおかげでサラ金の利用可能額いっぱいまで使ってしまいました。そのときは、「もっとほかに貸して貰えるところはないだろうか」「そのうちギャンブルで儲かって一気に返済する」という考えになってました。また苦しい生活が始まり行き詰まりました。

そして今度こそはこの借金を解決したいと思いある司法書士事務所に相談に行きE先生とYさんに話したところ、ひまわりに行ったほうがよいと言われましたが、自分は「ひまわりに行けばまたあの苦しい思いをしなければならない」「一度逃げた者を受け入れてもらえるだろうか」といった抵抗感がありました。しかし、今回は覚悟を決めて何でも言うことは聞こうという思いのもと、平成22年2度目のひまわりに繋がりました。

今回は、取引履歴も簡単にとることができ、サラ金会社も以前とは違い大人しい印象で拍子抜けしましたが、やはり不安がありました。その不安を取り除いてくれたのが例会や研修会でした。その中で先輩方のアドバイスを受けられたおかげで何とか今任意整理という形で解決に向かうことができたのだと思います。親にも全て話、理解してもらうことができました。前回、ひまわりに行ったときは一度も例会等に出席しないでやめてしまい、そのときは頼るだけで自分ではオドオドするだけで何もしなかったという事があの時逃げた原因だとも感じました。やはり自分自身の考え方を直さなけらば真っ当な人生は送れないと思いました。E先生にも最初会ったとき「100円の価値を取り戻さなければ」と言われ」、当初よく意味がわからなかったが家計簿をつけていくうちにそのことが理解できるようになり、取引履歴の計算をしているときも自分が如何に狂っていたかを思い知らされました。しかし、そう簡単に正常な人間に戻れるとも思いません。そういった中で、ひまわりの会でギャンブル依存症の自助グループを教えてくださり、自分がいまそこで過去のようなことにならない人間になるために仲間と一緒に回復を楽しんでいるところです。最後に再び私を受け入れてくれたひまわりの会の皆様に感謝します。


2016年12月20日

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